私たちの周りには、日々のストレスや生活の変化、人間関係のトラブルなど、さまざまな要因で精神的な健康に問題を抱える人が増えてきています。
しかし、「精神病」という言葉には多くの人が恐怖や偏見を感じることもあると思います。
実際に、家族や友人が精神的な問題を抱えていると感じたとき、どのような手段で入院という選択をすべきなのか、更にはどのようにして医療を受けさせるのか、多くの人が知らないのが現状です。
このコラムでは、現代社会で増加する精神病の背景や原因を探るとともに、具体的な入院の手続きや必要な条件、そしてその後のサポートについて解説していきます。
精神的な健康は私たちの生活に密接に関わるテーマであり、正確な情報を知ることで、適切な対応や理解を深めていただきたいと思います。
厚生労働省の統計によると、日本国内で精神疾患を抱える人の数は約419.3万人に上り、そのうち約30.2万人が入院治療を受けています。これは、私たちの社会で精神病が増えていることを示す明確な証拠です。
世界各国で精神疾患が増加しており、対策が講じられなければ、2030年までに世界経済に最大16兆ドルの損失が生じるとの研究が発表されました。これは、精神病が個人の問題に留まらず、世界的な経済問題にも影響を及ぼしていることを意味します。
ストレス社会と言われる今日、私たちの生活環境や働き方が精神病の増加に繋がっていることが考えられます。また、精神病に対する認識の変化により、治療を求める人が増えていることも一因かもしれません。
このように、精神病は他人事ではなく身近なものになりつつあります。
いざとなった時に適正な対応が取れるようにするべきです。
弊社にお問い合わせいただいた相談内容をいくつかご紹介いたします。
弊社に寄せられた相談内容<一例>
・家族が認知症でどのように対応したらよいかわからない。
・精神病の薬を服用しなくなってしまい、最近症状が増悪してしまっている。
・暴れてしまうとどうすることもできない。
・息子に恐怖まで覚えてしまう。
・看病している私まで精神病になりそう…
一見相談内容は、異なるように感じますが、根本はみんな同じことで悩んでいます。
それは、「容態を改善させてあげたい。元の生活に戻りたい」という想いです。
これは同じ目的のための悩みであり、あなた1人の悩みではありません。
相談者の中には、もう意思の疎通もままならないまで症状が悪化し、他人に危害を加える恐れのある患者様もいます。
相談者の方に話を聞くと、患者様の普段と違うようになっていることに気づきながらも、医療機関の受診や誰にも相談せずに放置してしまったようでした。
最終的には、症状が悪化してしまい、自分を傷つけてしまったり、他人を傷つけてしまったりするようになっていました。
このような状況は、私たちにとって重要な教訓となります。精神病の初期症状を見逃さず、早期に医療機関を受診することが、患者さん自身や周囲の人々を守るための第一歩だったのではないでしょうか。
家族や友人が異変を感じたら、それを見過ごすことなく、専門家の助けを求める勇気を持つことが大切です。
私たちができることは、精神病に関する知識を深め、支援を必要としている人が適切なケアを受けられるような環境を整えることです。医療機関への受診を促し、精神病に対する偏見をなくし、各精神相談センターや行政のサービスを有効活用しながら、患者様と共に前に進むことが非常に重要です。
ただし、最終的に、精神病を抱える人々が直面する課題を克服し、回復への道を歩み始めるためには、医療機関への受診が不可欠です。それは、患者さんだけでなく、家族の方にも希望となります。
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精神科の入院制度は主に「医療保護入院」、「措置入院」、「応急入院」、「任意入院」の4種類があります。以下でそれぞれ解説していきます。
入院が必要なケース
・自傷や他害の可能性がある場合。
・食事などが取れていない場合。
・認知症の悪化などで家庭での介護が不可能な場合。
・幻聴や幻覚症状が強い場合。
※入院ができるかどうかの判断については精神科医師が総合的に判断します。
精神病のケアが変わってきています!
日本では、精神病の治療方法が少しずつ変わってきています。厚生労働省のデータによると、病院で長く過ごす代わりに、家の近くで治療を受けられるようになっています。これは、患者さんが普通の生活に戻りやすくするためだと考えられます。
昔は、精神病の患者さんは長い間病院にいましたが、今はできるだけ早く家に帰れるようになっています。家に帰っても、しっかりとしたサポートが受けられるように、いろいろな手助けが用意されています。
それぞれの患者さんに合った治療をすることが大切です。医者や看護師だけでなく、いろいろな専門家がチームを組んで、患者さんが自分で生活できるように支援します。
うつ病や自殺を防ぐためには、学校や職場でも心の健康について学ぶことが大切です。みんなで支え合うことが重要になっています。
精神病の治療においては、入院だけでなく、地域や民間企業での精神病患者様はもちろんご家族の生活を支えるためのサービスが非常に重要になってきます。退院して何も策を講じないのは、また症状が悪化して同じことの繰り返しになってしまいます。そのためには、地域医療連携の強化や、精神患者様の在宅サポート体制、ご家族の心のケアについても重要になります。
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精神病を抱えている場合、適切な治療を受けることが非常に重要です。しかし、どのようにして医療機関に行けばいいのでしょうか。ここでは、精神病の治療を受けるための医療機関への受診方法をご紹介します。
かかりつけの医師に相談しましょう。精神病の専門治療が必要な場合、信頼できる精神科医や病院を紹介してもらえることがあります。
地域の保健所や精神保健福祉センターでは、無料で相談を受け付けており、必要に応じて医療機関を紹介してくれる場合があります。
インターネットを利用して、近くの精神科医療機関を検索することもできます。精神科での受診が可能かどうかをご自身で検索する方法です。
いずれにしても、医療機関が決定するまではご家族での行動が必要不可欠となります。
では、医療機関が決定した後、ご本人は拒否していて、連れていけない場合はどうすればいいでしょうか?
以下をご覧ください▼
<民間救急の役割>
民間救急は、医療機関への受診を拒否する患者様に対しても、説得や安全な搬送方法を用いて医療機関に搬送することが可能です。事業者によっては、精神病患者様の扱いに特化した専門的なスタッフが常駐しており、緊急時にはその知識と経験を活かして対応します。
ただし、精神病患者様とのコミュニケーションには、特に細心の注意が必要です。適切な会話術や柔軟な対応能力がなければ、家族関係を悪化させるリスクがあり、場合によっては収集がつかない事態に発展する恐れもあります。そのため、患者様の心情を理解し、家族の方々との信頼関係を保ちながら搬送を行うことが重要です。精神患者様の搬送に関しては特に、信頼のある業者に依頼することをおすすめいたします。
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精神病での入院は、患者やその家族にとって大きな決断です。まずは、精神科医による適切な診断が必要となります。患者本人の同意が得られれば、任意入院としてスムーズに進むことができるかもしれません。しかし、本人が判断能力を欠いている場合や、治療の必要性を認識できない場合は、家族の同意や医師の推薦による措置入院が考慮されることもあり、緊急を要する状況では、緊急措置入院となります。
まずは、この記事を読み一人で悩まなず、専門機関などに相談することから始めてみてください。
万が一、患者が医療機関への受診を拒否する場合、民間救急が搬送のお手伝いをしてくれます。信頼できる業者であれば、患者の状態に応じた適切な対応を行い、安全に医療機関へ搬送することができます。
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