自宅〜都内精神科医療機関【説得・抱え】

搬送内容

年齢 / 性別：30歳代 / 男性

体格：大柄

ADL：自立

同乗者：なし

医療処置：なし

病名：統合失調症

搬送車両：救急車

介助員：救急救命士

搬送経路：自宅〜病院

お問い合わせ

お父様から弊社にご相談がありました。統合失調症の既往がある息子さまは、2年前から病院に通わなくなり、同時に薬の内服もやめてしまったとのこと。

みるみる症状が悪化し、自宅内で叫んだり暴れてしまうことが度々あるとのことで警察が介入するも「措置入院」には至らず、困っているとのことでした。

また、ご本人さまは体重が80kg近くあり、一度暴れ出すとご家族では手がつけられない状態に陥ってしまうそうです。
弊社では早速人員及び車両を手配し、当日に備えます。

▼統合失調症について理解を深めたい方はこちらのコラムをご覧ください

統合失調症を「医療」へ繋げる〜家族が知っておくべきこと〜

搬送の様子

お父様の情報によると、日中は出歩いてしまうことがあるため、ご本人さまが寝ている時間帯に伺うこととなりました。

ご自宅に到着して、ご本人さまの部屋に入ります。
部屋の中はゴミが散乱し、壁には殴った痕跡が見当たります。
ご本人さまの様子は、頭髪が無造作に伸び、身体のセルフケアが出来ていない状態でした。

弊社の心理カウンセラーがご本人さまに対し、本日訪問した目的や、医療に繋がる必要性を説明しましたが、終始黙り込み「緘黙（かんもく）」を貫いておられました。

車両への移動を促しても無反応であったため、ご本人さまを専用のストレッチャーに収容し車両に向かいました。
スタッフはご本人さまに優しく声をかけながら救急車内に収容し、病院へ向かう車内でも暴れることはなく、安静に横になっていました。

病院到着後は、診察室までお連れして病院スタッフに申し送りを行った後、弊社は引き揚げとなりました。
今後、ご本人さまの治療が進み、和やかなご家庭に戻られることを弊社スタッフ一同、心から願っております。

ご利用者様の声

逃げ足が早く、暴れがちな息子を落ち着かせて安静に搬送していただきました。
正直どうなるか不安で仕方ありませんでしたが、彼らと出会った瞬間にこれは全てお任せできると感じました。礼儀正しく、逞しい姿に安心することができました。
今後どうなるか分かりませんが、何かあった時はまた依頼させていただきたいと思います。