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Works 搬送実績
2024年5月30日
精神病患者搬送

自宅(東京23区)〜都内精神科医療機関【説得】

搬送内容

年齢 / 性別:80歳代 / 女性

体格:普通

ADL:自立

同乗者:区職員

医療処置:なし

病名:認知症

搬送車両:救急車

介助員:救急救命士

搬送経路:自宅〜病院

お問い合わせ


搬送の2週間前に、地域包括支援センター職員の方からご相談がありました。

お話を伺うと、一人暮らしの高齢女性は認知症に伴う不安障害のため、一週間に一回自宅玄関の鍵を変えたり、ご自身で身の回りのことができず部屋が散乱したりと様々な問題を抱えているにも関わらず、医療を拒否して暴れるので強制的に入院させたいとのことでした。

精神的な疾患を抱える方において、ご自身の病識が欠如し、「自分は病気ではなく、全く問題がない」と考える方は多く、「病院に行く」ことを伝えても拒否したり、興奮して暴れてしまう方もいらっしゃいます。

 




弊社では、できる限り穏やかな搬送となるよう、救急救命士や心理カウンセラーの資格を持つ専門スタッフが対応させていただいております。

弊社では早速、人員及び配車状況を調整し、当日に備えます。



【Sun Road 精神総合相談窓口】
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搬送当日


搬送当日はあいにくの雨。現場にはご依頼者である地域包括支援センター職員の方の案内がありました。

ご自宅に到着すると、患者さまは玄関にいらっしゃいました。
見知らぬ顔のスタッフの姿に一瞬驚かれるも、間髪入れず弊社の心理カウンセラーが本日の目的を説明します。

「雨天の中、通院するにあたり特別にお車をご用意させていただきました。」

すると驚くことに、患者さまはパッと明るい笑顔になり、病院へ行くための準備を始めました。楽しくご自身のことを語りながら準備を進める患者さま。

一見、年相応の認知能力かと思われました。しかし、患者さまの発言や行動を観察すると明らかな認知症による「もの忘れ」を呈しているのでした。

では、加齢によるもの忘れと、認知症によるもの忘れは一体どう違うのでしょう・・・?




加齢によるもの忘れは、体験したことの一部を忘れてしまいます。例えば朝ご飯を食べたことは覚えているが、メニューが思い出せない状態です。

しかし、認知症によるもの忘れは、朝ごはんを食べたこと自体を忘れてしまうなど、体験したこと全てを忘れてしまいます。
さらに、加齢によるもの忘れの症状は、極めて徐々にしか進行しないのに対し、認知症のもの忘れは治療が開始されない限り、どんどん進行していき、次第に日常生活への支障が生じてきてしまいます。

 


今回の患者さまにおいても、準備を進めている最中に、自分が何をしようとしているのか分からなくなってしまい、スタッフが行動を促す状況が繰り返されていました。

事前の打ち合わせで、地域包括支援センターの職員の方から、患者さまは突然気が変わってしまう傾向がある旨を聴取していたため、介助員は言葉遣いや態度などの接遇面に最大限の注意を払います

高齢者の方が今現在どのような疾患を抱えていようとも、これまでに我が国を支えてきていただいた事に変わりはなく、私たちは敬意を持って対応する必要があります。

こうしたスタッフの態度に、患者さまは安心したようで、ご自身の足で救急車に乗っていただきました。

車内の様子


患者さまは救急車内の椅子に座り、上機嫌でスタッフにご自身のことをお話ししてくださいました。しかし、患者さまは同じ内容の話をあたかも初めて話すかのように何度も何度も繰り返すのでした。

それに対し、スタッフもまるで初めて聞く話かのように相槌をうち、患者さまの感情や思いに寄り添います。

病院到着まであとわずかというところ、ふと患者さまはスタッフに問いかけます。

「私はとても調子がいいと思うんだけど、貴方から見てどこかおかしいところあるかしら?」


この問いかけに対する返答は、今後ご自身の疾患や治療に対して前向きになれる可能性を含みます。
スタッフは患者さまに対して優しく答えます。

「お医者さんではないのではっきりしたことは言えないけれど、今までお話しさせていただいて、少しだけ何らかの病気の影を感じます。その影が大きくなって大病につながる前に、ちょうどこれから専門の先生に診ていただく手筈を整えてあります。」

スタッフの回答に患者さまはご納得いただき、自らの足で診察に向かっていただきました。
患者さまの治療が進み、ご自身で一生懸命建てたご自宅で楽しく余生を過ごすことができるよう、弊社スタッフ一同心より願っております。

ご利用者様の声

以前、Sun Roadさんの精神搬送のご様子を拝見させていただいた際、体重100kg近い暴れる患者さんを安全に搬送していただいたこともあり、今回私の担当である利用者さまの搬送を依頼させていただきました。
暴れることはないにしろ、かなり気難しい方だったので拒否されたり、私に対して怒鳴ったりするのではないかとヒヤヒヤしていました。

しかし、そんな心配も無用でした。心理カウンセラーのスタッフの方をはじめ、穏やかなスタッフの皆さまのおかげで、終始上機嫌な様子で病院まで向かうことができて、本当に助かりました。暴れる患者さまも、気難しい患者さまも安全に、穏やかに搬送してしまうSun Roadさんは私としては一番信頼のおける「精神科救急隊」です。
今後ともよろしくお願いいたします。

参考概算金額

運賃、介助料、交通費、精神対応加算、など

合計金額 約190,000円 


※走行距離、対応時間、医療処置内容により、費用は変動します。
★搬送をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
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