年齢 / 性別:10歳代 / 男性
体格:普通
ADL:自立
同乗者:なし
医療処置:なし
病名:統合失調症/ADHD
搬送車両:救急車
介助員:救急救命士
搬送経路:自宅〜病院
搬送の約1ヶ月前にご両親さまから弊社公式LINEアカウントにご相談が入りました。
統合失調症を患う10代の息子さまは数年前に統合失調症を発症し、自宅に引き込もるようになってしまったとのこと。
さらに、通院していたメンタルクリニックの処方薬の副作用により内科的疾患を併発してしまったことから、ご本人さまは薬を全く飲まなくなり、幻覚や幻聴などの中核症状が顕著に見られるようになってしまったとのことでした。
弊社では早速人員及び車両の調整を行うと同時に、心理カウンセラーの資格を持つ救命士スタッフにより、ご両親さまから詳細な情報聴取が行われました。
精神疾患を抱える患者さまの中でも年齢が若ければ、早期に治療が開始されることで症状が軽快する傾向にあります。
ご両親さまは、今回の息子さまの精神搬送を決断後、ご両親さまは弊社を含め数社にご相談したそうですが、どの会社も「説得」による対応は少なく、「暴れることは間違いないから強制的に搬送する」といった対応を主眼とする会社ばかりであったとのことでした。
これについて、「未成年」という多感な年頃は、一つ対応を間違えてしまうと、「精神搬送」そのものがご本人さまにとって大きなトラウマを作りかねません。
さらに、その場しのぎの強制的な搬送は、ご家族さまに対して「恨み」を買い、今後の家族生活に亀裂を及ぼしかねない非常に危険な搬送となります。
弊社ではこれまでに精神疾患を抱える多くの患者さまを医療にお繋ぎしてきました。
その中でも未成年の患者さまを穏やかに医療に繋げるための説得成功率は9割を超えます。
これは事前に親御さまとスタッフの間で、電話や面談による綿密な打ち合わせによる成果でもあります。
未成年の患者さまを穏やかに医療にお繋ぎするためには、親御さまのご協力は必要不可欠なものとなります。
今回も同様に、メールや電話、対面式の面談によりご両親さまと搬送当日に向け綿密な打ち合わせが行われました。
ご本人さまのこれまでのご様子、普段の生活状況、親御さまとの関係性、ご自宅の構造など細部に渡る状況聴取から導き出される最適解を見出していきます。
親御さまとの長きに渡る協議を経て、対応方針が決定され、搬送当日に備えます。
当日は、説得時間を含め病院の診察開始時間に間に合うよう、ご自宅に伺います。
ご本人さまはご自宅の自室にいらっしゃるとのことで、心理カウンセラーによる説得が開始されました。
お部屋の扉は「引き戸」の構造でしたが、扉の内側に「つっかえ」があり開放できない状態でした。
部屋の外からお声がけさせていただくも、内部からは全く反応がない状態が続いたため、ご本人さまに「抵抗」や「逃走」の準備の時間を取らせないよう、すぐに接触する必要が出てきました。
ご両親さまとの事前の打ち合わせの段階で、こういったパターンも想定されていたため、弊社が所有する「特殊工具」を活用し、引き戸を外してお部屋に入りました。
スタッフが物音を立てて内部進入したにも関わらず、ご本人さまはベッド上でゲームをしており、「無関心」の様相を呈していました。
ご本人さまと対面した心理カウンセラーは、ゆっくりと自己紹介から本日来訪した理由を話し始めます。最初は無関心を貫いていたご本人さまでしたが、薬の副作用による内科的疾患をこのまま放置することによる不利益を、医療従事者の観点から客観的に伝えていきます。さらに、ご本人さまの反応を見ながら精神的な問題について言及していき、話題を統合していきます。
ご本人さまは徐々にご自身の疾患に対して治療の必要性を理解し始め、最終的には「じゃあ準備するから待ってて」とスタッフに回答していただきました。
その後、病院に向かう準備を整えたご本人さまは、自らの足で車両に乗り込み、心理カウンセラーと落ち着いた様子で会話をしながら病院に向かうことができました。
診察室内においても、ご本人さまは興奮することなく医師の話を聞き、ご入院となりました。
今後ご本人さまの治療が進み、またご家族皆さまで温かい時間を迎えることができるよう、弊社スタッフ一同心から願っております。
自宅に引き込もる統合失調症を患う息子を入院させたいと思い、民間救急を探していました。未成年の息子は普段両親に対して怒りをぶつけるなど、良好な関係ではないため、今回の入院方法は慎重にならざるを得ませんでした。
しかし、どの民間救急も「強制的な搬送」はやむを得ないとの回答で、今後の家族の関係性を諦めかけていたとき、Sun Roadさんのホームページを発見しました。
Sun Roadさんは心理カウンセラーのスタッフを中心としたチームが、説得をベースとした穏やかな移送を行ってくれるとのことでしたので、お願いしてみることにしました。
実際利用してみると、移送日だけでなく事前から親身に相談に乗ってくださり、電話やメールだけでなく、当日対応してくださる心理カウンセラーの方が直接私たちと面談を行なってくれるなど、非常に丁寧で信頼できる対応でした。
当日、本人は部屋に閉じこもっていたのですが、Sun Roadさんが消防時代の技術を使って扉を開放してくださり、優しい声がけで本人は穏やかに、自らの足で歩いて家を出ることができました。
親の説得で病院に連れて行くことはまず無理ですし、ここまで穏やかに入院に至ることができたのはSun Roadさんのおかげです。
本当に助かりました。ありがとうございました。
運賃、介助料、高速費、精神対応加算など
合計金額 約190,000円
※走行距離、対応時間、医療処置内容により、費用は変動します。
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