年齢 / 性別:40歳代 / 女性
体格:普通
ADL:自立
同乗者:家族
医療処置:なし
病名:統合失調症
搬送車両:救急車
介助員:心理カウンセラー(救急救命士)
搬送経路:自宅〜病院
搬送の約2ヶ月前、健康サポートセンター職員の保健師さんからご相談がありました。
お話を伺うと、区内に住む統合失調症既往の方が医療機関未受診であるため症状がかなり進行し、被害妄想が拡大してしまっているとのことでした。
区としても、往診や訪問看護を入れて何とか対応していましたが、「入院」による治療が必要不可欠との判断から、「精神科救急隊」として実績のある弊社の情報を頼りに、ご相談を寄せていただいたようです。
その後、保健師さんから説明を受けたご家族さまから改めて弊社に連絡がありました。
ご家族さまから詳細な情報を聴取し、搬送日や搬送方法について協議させていただき、搬送当日に備えます。
当日は早朝にご自宅に伺いました。
ご自宅には多感な時期のお子さまがいらっしゃるため、弊社到着前にご本人さまに怪しまれないよう、自宅から連れ出すなど綿密な計画を以って対応を進めます。
ご自宅ではご本人さまのお母さまに出迎えていただき、最近のご本人さまの言動や行動などを聴取しました。
お母さまはかなり憔悴しきっており、「絶対に暴れて拒否するので、縛ってでも何とか病院に連れて行ってほしい」とスタッフに懇願するのでした。
早速弊社の心理カウンセラーがご本人さまに接触します。
ご本人さまは私たちの突然の訪問に対し非常に警戒し、強い拒否を示します。
ご自宅内を右往左往し、何かしらの理由を付けて病院には行かないと仰います。
しかし、ここは百戦錬磨の東京消防庁救急隊で仕込まれたスタッフの説得力を前に、ご本人さまは徐々に冷静さを取り戻していきます。
そしてご本人さまは嫌々ながらも、自らの足で弊社が用意した車両に向かって歩いていただきました。
ご自宅に伺ってから約20分間の出来事です。
これにはご家族さまも大変驚いた様子でした。
ご自宅を出発してからは約1時間の道のりです。
途中、ご本人さまは「車酔い」をしていしまい、強い悪心を訴えます。
ここで救急救命士である心理カウンセラーは、「医療従事者」として的確な対応を見せます。
体位管理と嘔吐介助を行い、症状増悪や窒息危険を遠ざけていきます。
この対応を見たご本人さまは態度を一変させ、今後自分がどうなるのか、なぜこのようなことになったのかを穏やかな口調でスタッフに質問してくるようになりました。
その問いに対し、丁寧に回答していく様子は明らかにご本人さまとの「信頼関係」が築けたことの証しです。
病院到着後も一切の興奮は見られず、病院スタッフ指示のもと穏やかに診察を受けることができました。
今後、ご本人さまの治療が進み、ご家族皆さまに穏やかな生活が戻るよう弊社スタッフ一同心から願っております。
統合失調症の娘が、病院にも行かず症状がどんどん酷くなり、警察が介入する事態が何度もありました。親の説得で何とか病院に連れて行こうと思いましたが暴れたり叫んだりして、とても私たちの力では連れて行くことはできませんでした。
区の保健師さんに相談したところ、都内で唯一本物の「精神科救急隊」というものがあると教えてくださいました。
藁をも縋る思いで電話したのがSun Roadさんでした。
スタッフの方の対応はとても温かく、疲れ切った私たち家族の希望となりました。
搬送日は間違いなく大暴れして失敗するかもしれないと思っていましたが、スタッフの方々
の姿を見た瞬間、そのような不安は一切なくなりました。この方達ならきっと大丈夫だ。直感的にそんな気がしました。
その思いは見事に当たり、なんと娘は自分で歩いて車に向かってくれました。
拘束されて連れていかれることも覚悟はしていましたが、実の娘のそのような姿を見るのはとても辛いことです。
Sun Roadさんの上手な説得で、娘は無事に入院することができました。
心から感謝しております。
今後また何か困ったことがあれば相談させていただきたいと思っています。
運賃、介助料、交通費、精神対応加算、など
合計金額 約160,000円
※走行距離、対応時間、医療処置内容により、費用は変動します。
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