ご相談は患者様のご主人様よりいただきました。
ご本人は双極性障害の診断歴があり、躁状態となって都内に移動。
宿泊先のホテルで問題行動を起こし、従業員が110番通報、警察により保護された経緯がありました。
ご家族様の希望で静岡県内の清水駿府病院への受入れが決まりましたが、公共交通機関の利用は困難で、ご家族のみでの移送も危険を伴うため、警察官からの提案で24時間対応可能な精神科救急隊としてSun Roadへの依頼となりました。
警察署に到着したのは17時過ぎ。
取調室内では、ご本人様が所持品を床にばら撒き、大声を上げ興奮している状態でした。
心理カウンセラーが接触を試みるも、暴言・物投げ・噛みつきなどが認められ、安全確保のため身体抑制を行い車両収容となりました。
約3時間半に及ぶ長距離搬送中も躁状態が続き、暴言が途切れることはありませんでした。
身体抑制の長時間使用は血流悪化などのリスクがあるため、スタッフがこまめに抑制部位を確認し、合併症を予防しました。
病院到着後も興奮は収まらず、病院スタッフに対しても暴言や唾吐きが続いたため、連携しながら病棟へ安全に収容しました。
最後まで気を抜けない搬送でしたが、警察・病院・ご家族様との協力のもと、無事に入院へと繋げることができました。
このたびは本当にありがとうございました。
本人が都内で問題を起こし警察に保護されたと聞いたとき、家族だけではどうすることもできず、途方に暮れていました。
静岡までの長距離搬送も不安でしたが、精神科救急の経験を持つSun Roadの方々が迅速に対応してくださり、安心して任せることができました。
暴れてしまう場面もあり大変だったと思いますが、最後まで安全に病院へと連れて行っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。