年齢 / 性別:50歳代 / 女性
体格:普通
ADL:全介助
同乗者:なし
医療処置:喀痰吸引、点滴管理
病名:統合失調症/意識障害/肺炎疑い
搬送車両:救急車タイプ
介助員:看護師(搬送元医療機関)、救急救命士
搬送経路:病院〜病院
搬送の2日前に医療機関の相談員の方から、患者さまを1名転院させたいとのご相談を受けました。お話を伺うと、入院中の患者さまの意識状態が低下し、肺炎を患っている可能性があるため高次医療機関へ転院させたいとのことでした。
弊社では早速人員及び車両の調整を開始し、相談員さまと当日必要な医療資格者、医療資器材等について協議させていただきました。
結果的に、患者さまを車内で管理する「介助員」については、搬送元医療機関の看護師さんが同乗していただけることとなりました。
*民間救急を利用するポイント!*
民間救急において患者さまを搬送する際、2種免許という特殊な運転免許資格を保有するドライバーに加え、患者さまの継続的な医療ケアが必要な際は「介助員」として、救急救命士や看護師などの医療従事者が搬送先まで付き添います。
今回のように、移動する車内で医療処置を行うスキルを持つ医療従事者のお付き添いがおられる場合には、「介助員」分の費用を抑えることができます。
交通渋滞を考慮して、早めに事務所を出発です。
濁流の如く車両が入り乱れる都内を走り抜け、時間通り病院に到着。
早速担当看護師さんと合流します。病棟に向かいながら患者さまの情報、搬送先までの流れ等の簡単なブリーフィングを行います。
患者さまはベッド上でお休みになられていました。ご自身で痰を排出するのは難しいようで、呼吸をする度にゴロゴロと喘鳴音が聴取できる程でした。
ストレッチャーのまま患者様を車内に収容し、準備万端です。
車両の運行を弊社の救急救命士が担当し、患者さまの管理は搬送元の看護師さんが行いながら転院先へ出発です。
救急車や介護タクシー等の福祉車両と呼ばれる車両は、ストレッチャーや車椅子のまま乗車することができ、快適であるかと思われる方も多いかもしれません。
しかし、私たちが現役の救急隊員であった頃、傷病者や同乗者から度々このような事を耳にしてきました・・・
救急車って、すごく揺れるんですね。
▷そうなんです。救急車や福祉車両はすごく揺れるんです。
その理由は、担架やストレッチャー、それらを支える防振架台などの医療資器材の重量と配置位置によるバランスの悪さが原因。
*元救急隊が教える知っ得情報!*
そもそも数百kgの医療資器材のおかげで衝撃を緩衝する役割の「サスペンション」がすでに縮んでいる状態。
更にそれらの重量物のほとんどが、左右均等ではなく、主に車体の「右側」に配置されているため、乗り心地がとても悪くなっています。
しかし、医療処置を継続しながらも車両を運行しなければならないので、扱いずらい車両をできるだけ揺らさない運転技術が求められます。
看護師:「吸引します!」
(医療行為を開始する旨をドライバーに伝えます)
ドライバー:「いつでもどうぞ!」
(即座に返答)
車両は既に、交通障害にならないよう左車線を低速で慎重に走行していました。
弊社は全員が東京消防庁の救急隊の経験を持つスタッフで構成されています。
東京消防庁に限らず、救急車の運転手(救急機関員と呼ばれる)はバランスの悪い車両を非常に丁寧に運行する技術が求められます。
中にはそんなバランスの悪い救急車で、道路の縁石を乗り上げる衝撃を全く感じさせない素晴らしい運転技術を持つレジェンドもいます。
例えば・・
傷病者に振動を与えず搬送しなければならない場合(クモ膜下出血、めまい、悪心など)、救急車が「マンホール」を踏むことはまずありません!
そもそも救急機関員たちは「揺れ」に対して非常に敵対心を持っています。
自身の消防署管内の道路については、最低50箇所以上の「揺れポイント」に加え、数十箇所の交通危険箇所を把握し、それらが救急機関員同士で共有されています。
いかに「揺らさず」尚且つ「早く」。救急機関員はこの問題に対して365日取り組んでいるのです。
そしてもう一つ、救急機関員(行政救急車の運転手の名称)において大切な要素があります。
それは、車内の空気が読めること。
今、後ろの席でどのような処置が行われようとしているのか、その処置において危険な段階はいつなのか、このまま走行を続けるべきか、完全に停車して処置に加わるのか、隊長の視線や表情から瞬時に「指示」を読み取る。
交通状況に最大限の注意を払いつつも、バックミラーを一瞬で確認してその判断を運転に変換する。
傷病者や同乗者を気遣う高い運転技術の他にも、後ろのチームメイトを思い遣る気持ち、そして高い医療知識が救急機関員に求められる資質であり、またこれは民間救急のドライバーにおいても当然求められる「最低限」の資質であると言えます。
看護師さんの動きを予測しながら走行車線や速度を調整しつつ、搬送先に向かいます。
約1時間の道のり。
看護師さんの適切なケアにより、患者さまは容態変化を起こすことなく転院先へ到着することができました。
予定時間内に到着できたこともあり、受付から診察、検査へとスピーディーに向かうことが出来ました。
また介助員として同乗された看護師さんは転院元の病棟看護師さんであり、患者さまの普段の状態をしっかり把握されているため、転院先への申し送り(情報伝達)も非常にスムーズで、短時間で引き継ぐことができました。
今回は次の現場の都合上、タイミングが良かったので搬送元の看護師さんをご自身の病院まで送らさせていただきました。
転院搬送など、医療機関の看護師さんが同乗される場合、可能な範囲で送迎させていただきます。
今回初めてSun Roadさんを利用しました。当院の相談員から民間救急と一緒に同乗看護師として転院先に行って欲しいと言われました。私の勝手な印象で大変申し訳ないんですが、最初民救と聞いておじさんが来るのかなと思ってました。
実際に態度の悪い高齢の民間救急業者には何度も遭遇しているので。正直、Sun Roadさんを知って民間救急のイメージが私の中で大きく変わりました。・・と言うのも、若い体力のある救急救命士さんに来ていただき、ベッド移動や医療器材などの搬送が非常に楽でした。
話し方や態度もとても丁寧でしっかりしている。何かが怪しい。お話を伺うと、Sun Roadさんは皆さんが東京消防庁の救急隊だったそうです。
的確で丁寧な動きに納得しました。今後とも利用する際はぜひともよろしくお願いいたします。
運賃、介助料、高速費 など
合計金額 約54,000円
※走行距離、対応時間、医療処置内容により、費用は変動します。
★搬送をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。★
※相談料、お見積もり無料
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