対応!
詳細なご相談内容がある方
本件は、ご両親さまより、ご子息さまの小児精神科受診へつなぐための搬送依頼でした。
ご本人は強迫性障害およびASDの診断があり、清潔・不潔のこだわりが強く、長時間の手洗い・水道使用が続くなど、家庭内の負担も大きくなっていました。
ご家族さまのみでの受診は困難なため、非侵襲を基本とする小児精神専門チームとしてSun Roadが介入しました。
当日はご本人さま接触に先立ち、スタッフ間で所作の清潔維持・動線(清潔/不潔)・声かけワードを統一しました。
清潔観念への配慮として、ディスポ手袋・速乾性消毒剤を準備し、身体接触は極力ゼロを原則に対応しました。
ご本人の部屋は清潔/不潔が明確に分けられ、「手術室の清潔域」を思わせる厳格なルールが見て取れました。
スタッフは結界(清潔域)を侵さない立ち位置を保ち、目線・声量・間合いを合わせた低刺激コミュニケーションで接触。
発語が難しいご本人には、うなずき・指さし・メモなど、非言語の合図で意思を確認しました。
説得は「治療」や「入院」といったトリガーワードを避け、「楽になるための相談」「少しだけ専門家に確認」といった負担の低い表現を中心に進行。
スタッフの清潔な所作(手袋交換・手指消毒の見える化・物品の置き方)を徹底したことで、接触直後から受容性が向上しました。
段階的に玄関→共用部→車両へとステップ移動を行い、最終的に自発歩行で車内収容ができました。
車内では「コントロール感の付与」(座席位置の選択・換気の可否・BGMや照明の有無など)を本人主導で決めてもらい、予測可能性の提示(所要時間・到着後の流れ)を短文で繰り返し共有。
到着まで落ち着いた状態を維持し、病院到着後も非接触を基本に診察前の導線をサポートしました。
医師診察は穏やかに進み、入院方針のもと受け入れとなりました。
刺激を与えず、清潔のルールに合わせて動いてくださったことがありがたかったです。
『無理に連れていく』のではなく、『本人が自分で決められる場面』をたくさん作ってもらえたことで、落ち着いて車に乗ることができました。
病院でも混乱することなく受診でき、本当に助かりました。

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