対応!
詳細なご相談内容がある方
本件は、訪問看護スタッフからのご相談をきっかけに、家族を通じてSun Roadへと繋がったケースです。
ご本人さまは発達障害の診断を受けており、以前は就労されていましたが、職場での人間関係による強いストレスをきっかけに引きこもり状態となっていました。
家族や訪問看護スタッフが外出や受信を勧めるものの、感情的な反応が強くなり、次第に家族関係も悪化。
さらに直近では自傷行為により警察が介入する事態も発生し、在宅支援だけでは限界があると判断され、精神科救急隊による搬送介入が検討されました。
Sun Roadの精神科救急隊は、事前にご家族さまと綿密な打ち合わせを行い、「できる限り穏やかな形で医療につなぐ」ことを最優先の方針としました。
搬送当日、心理カウンセラーを中心としたスタッフがご本人さまのいるご自宅3階へ向かい、環境観察を行いながら慎重に接触。
短時間のうちに生活環境や安全面を把握し、ご本人さまの緊張を高めないように配慮しながら声かけを開始しました。
室内で心理カウンセラーの目に留まったのは、ご本人さまが描いた複数の絵画でした。
海を自由に泳ぐイルカや魚が描かれた作品から、ご本人さまの内面や「本当は自由に生きたい」という思いを感じ取り、そこを糸口に対話を進めていきました。
突発的な訪問に驚きはあったものの、強い怒りは認められず、安心を最優先とした関わりを続ける中で、ご本人さまは徐々にご自身の悩みや不安を語り始めました。
「自由な生活に戻るための第一歩として、今は医療の力を借りてみませんか?」
という心理カウンセラーの提案に、ご本人さまは静かに頷き、自ら病院へ向かう準備を始められました。
支度を終えたご本人さまは、自力で階段を降り、落ち着いた足取りで車内へ。
車内でも感情の乱れは見られず、今後の生活や就労について前向きな話題が交わされました。
医師の診察において、「入院」という言葉に一瞬戸惑いを見せる場面もありましたが、隣で付き添っていた心理カウンセラーがご本人さまの気持ちを丁寧に言語化し、医師との橋渡しを行いました。
その結果、ご本人さまは入院の必要性を理解され、落ち着いた状態で治療に挑む決断をされました。
心理カウンセラーから「説得成功、自力歩行での移送可能」と報告を受けた際、
ご家族様は安堵と感謝の思いから涙を浮かべていらっしゃいました。
「無理やりではなく、本人が納得して病院へ迎えたことが何よりありがたい」
とのお言葉をいただいています。
Sun Roadの精神科救急隊は、“CVPPP(包括的暴力防止プログラム)”を基盤とした専門教育を受けたスタッフのみで構成されています。
身体的な対応に頼るのではなく、対話・観察・関係構築を通じて、精神搬送によるトラウマを最小限に抑えることを重視しております。

精神疾患搬送や長距離搬送など、患者様の状態に応じた搬送のご予約・ご相談を承ります。
詳細なことが決定していない場合でも、まずはお気軽にご相談ください。
お急ぎの方は、お電話でのご予約も可能です。
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