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Column スタッフコラム
2023年5月15日

民間救急の精神患者搬送、知っていますか?


精神疾患を持つ方々は、自らが病気であるという認識がないことが多く、治療を受ける意思が伴わない場合がほとんどです。このような状況で、家族や関係者がどのように対応すればよいのか、多くの人々が悩んでいます。そんな中、日本全国で24時間年中無休で対応している「民間救急」が存在します。このコラムでは、精神病患者搬送での民間救急の役割と、その重要性、搬送の流れについてご説明していきます。

こんな方におすすめの記事です




            【目次】

01 | 精神病患者様を病院へ搬送する際に大切なこと

02 | 精神病患者様を民間救急で搬送する流れ

03 | こんな症状でお悩みではないですか?搬送可能な症状とは?

04 | 患者様とのコミュニケーション

05 | 説得困難な場合の搬送

06 | 救急車では病院に行けない?

07 | 役所・保健所・地域包括の方々との連携

08 | まとめ




01 精神病患者様を病院へ搬送する際に大切なこと

精神病患者様を病院へ搬送する際には、注意と配慮が必要となります。

では、何を注意して、何に配慮すればいいのでしょうか?ポイントは以下の5つです。

患者様の安全確保

何よりもまず、患者様の安全とご家族の安全を確保することが最も重要です。

移動中の突然の行動変化や予期せぬ事態に備え、身の回りに刃物や鈍器のような、自分を傷つけてしまうものや他人に怪我を負わせてしまうようなものはないかを確認することが大切です。

適切なコミュニケーション

患者様の状態や気持ちを理解することが重要です。

患者様の会話のスピードを合わせることや、言葉遣いや態度に気をつけ、常に患者様の立場に立って考えることが大切です。

専門家との連携 

精神病患者様の搬送は、専門的な知識や技術が求められる場面もあります。

そのため、医療機関に早めに受診させるなどといった、専門家と連携を取りながら、適切な対応を心がけることが重要です。

落ち着いた環境の提供

普段から患者様が落ち着いた環境を提供してあげることも家族なら配慮できることです。

できるだけ静かで落ち着いた環境を提供することで、患者様のストレスを軽減することができます。

・患者様一人一人の適切なケア

精神的な疾患や状態は、他の多くの疾患とは異なり、非常に個人差が大きいものです。そのため、精神患者様のケアや対応においては、一般的なアプローチやスタンダードな方法だけでは十分では無いことが多いです。患者様一人一人の背景、症状、感じていること、そしてその日の心の状態など、多岐にわたる要因を考慮しながら、最も適切なケアやサポートを提供することが求められます。


このような理由から、精神患者様のケアにおいては、患者様一人一人の状態や背景を深く理解し、それに基づいた個別の対応をとることが非常に重要です。
不安に思うことや、分からないことがありましたらお気軽にご相談ください。



【Sun Road 精神総合相談窓口】 こんなお悩みありませんか? ▶︎認知症などの症状が増悪し、本人との会話がままならない… ▶︎精神病の陽性症状が強く見られ、どう接したら良いか分からない… ▶︎本人が処方薬の服用を中断し、どのような対応したら良いかわからない… ▶︎精神病院の退院後、精神症状が改善せず悩んでいる… 〜 一人で悩まずにSun Roadと一緒に解決を 〜

02 精神病患者様を民間救急で搬送する流れ






民間救急を利用する患者様は、精神病の陽性症状が悪化してしまった場合や、搬送する医療機関は決定しているが、ご家族で医療機関に運ぶのが困難な場合の利用があります。

ここでは、どのような流れで医療機関まで搬送するのかの簡単な流れについて説明していきます。



ご家族や周囲のケアに入る方が病院の受診や入院を勧めても同意を得られないことが多々ある現状です。

しかし、精神病の症状の増悪や、内科的要因による入院加療が必要となった場合、どうしても病院へ連れて行かなければなりません。その搬送手段の一つとして民間救急があります。 



※Sun Roadでは、日々悩まれているご家族様や、精神病患者様に寄り添う精神総合窓口を設置しております。まずはお電話で相談してみませんか?


03 こんな症状でお悩みではないですか?搬送可能な症状とは?

▲実際に役所職員や警察と連携しての搬送の様子

 
精神病は、私たちの心の健康に影響を与える病気です。

これらは、感情、思考、行動に影響を及ぼし、日常生活や人間関係、さらには身体の健康にも影響を与えます。

精神疾患は50~60種類以上あり、一般的に知られているのは約20種類と言われています。

それぞれの症状で搬送が必要なケースが異なるため、理解を深め、民間救急を利用する大まかな基準を知っていただけたら幸いです。

以下で7つの精神疾患と主な症状をご紹介します。 

統合失調症(Schizophrenia)

思考、行動、感情、知覚に影響を与える深刻な精神疾患です。

症状には幻覚、妄想、思考の混乱、集中力の低下、社会的引きこもりなどがあります。

双極性障害(Bipolar Disorder)

双極性障害はテンションが高く活動的過ぎる「躁状態」と、無気力で憂うつな気持ちになる「うつ状態」を繰り返す精神疾患です。

うつ病(Major Depressive Disorder)

持続的な悲しみ、無関心、喪失感、エネルギーの低下、睡眠や食欲の問題などの症状を特徴とする一般的な精神疾患です。

パニック障害(Panic Disorder)

予期せぬパニック発作と恐怖感が特徴的な精神疾患です。

発作は通常、数分でピークに達し、その後減少します。

強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder, OCD)

不合理で不必要な思考(強迫観念)と反復的な行動(強迫行為)を特徴とする疾患です。

社会不安障害(Social Anxiety Disorder)

社会的な状況に対する過度の不安と恐怖を特徴とする疾患です。

心的外傷後ストレス障害(Post-Traumatic Stress Disorder, PTSD)

トラウマ体験後に発生する可能性がある疾患で、フラッシュバック、悪夢、過度の不安などの症状があります。

 

 

上記の症状は一般的な解説なので個人により症状が異なる場合があります。

詳しくは、専門科医師に相談し、ご家族では搬送が困難な場合や移動することで危険が伴う場合は「民間救急」に相談することをおすすめします。

 

*合わせて読みたいおすすめコラム*

実際にSun Roadへご相談いただいた、精神病患者様の搬送の様子等を以下のリンクで紹介しているので是非ご覧ください。 ▶︎関東〜関東【抱え・説得】 ▶︎東京23区【説得・拘束】 ▶︎東京23区〜神奈川県【説得】

04 精神病患者様とのコミュニケーション


Sun Road救急サービスでは、以下の点に留意しています。


精神病患者様は、症状によっては意思の疎通が難しく、容易に不安定な状態に陥ることがあります。

そのため、患者様の気持ちに寄り添い、病院の受診の必要性や周囲の方々の思い、受診までの流れなどについて、言葉を選びながら会話をします

そうした心遣いや姿勢、思いが伝わると信頼関係の構築ができ、自ら進んで歩き出してくれることがあります。

 

※精神病患者様とのコミュニケーションの取り方にお困りの際は、Sun Roadの心理カウンセラーがご相談に応じます。LINE公式アカウントにご登録いただくと、24時間いつでもやりとりが可能です。(時間帯によってはすぐに返信ができない場合もございます)

05 説得困難な場合の搬送

患者様の状態によっては、精神的に不安定な状態が続いており、暴れ回っていることや自宅から出て行ってしまおうとする方もいらっしゃいます。

誠心誠意の対応をさせていただいても、患者様へ届かない場合、ご家族の同意を得て、強制的に搬送する場合もあります。


原則、患者様には治療の必要性を理解していただき、ご自身の足で医療機関を受診してもらう手段を最良としています。しかし、すべての患者様にそれができるかといわれると困難な場合もあります。
搬送先医療機関の収容時間の制約や意思疎通が不能で症状が著明に現れている患者様には、患者様のためにも拘束する可能性もあります。
※これは、患者様が暴れ、自身の身体や周囲の人を傷つけないための対応となり、拘束具も患者様を傷つけることなく痛くない安全なものを使用しております。

どのような時に拘束が必要なの?

  • ▶︎患者様との会話が成立せず、興奮が見られる場合
  • ▶︎食事も摂取しておらず、生命に危険が及びかねない場合
  • ▶︎状況が理解できない失見当識状態
  • ▶︎非常に激しい体動が見られる場合


症状が改善すれば、拘束は解除いたします。継続的に行うものではありません。
※緊急性と一時性の双方を満たして拘束するしか方法がない場合には行うこともあります。


▷Sun Road救急サービスでの対応

このような状況になった場合、Sun Road救急サービスでは、ご家族様に身体拘束等について説示し、同意と署名をいただいております。

安全に搬送することは大前提ではありますが、自傷・他傷のリスクがある以上、一定の拘束の下で搬送する必要があるからです。
稀なケースではありますが、病院での治療が最善である以上、責任を持って愛護的に搬送させていただいています。

↑暴れる患者様に対応するため、日頃から訓練を行なっています


 

\ 深夜に症状が悪化しすぐに病院へ連れていきたい! /

Sun Roadなら24時間対応▼

 
(ただし、受け入れ先の病院が決まっていないと搬送できません)

06 救急車では病院に行けない?


皆さんが有事の際、119番通報をして現場へ向かってくれる救急隊は病院への搬送を目的として活動します。


現場で『患者様の状態』『発症経過』『持病』などから適切な病院を選定し、病院へお連れすることが仕事ですが、【治療】や【入院加療】の必要がある患者様なのに全ての患者様を搬送できるわけではありません。

それはなぜか・・?

患者様の同意を得られない場合、搬送できない!

救急隊は緊急時の患者様を医療機関に迅速に搬送することを主な目的としています。

しかし、精神病患者様の場合、搬送する判断の線引きは非常に難しいものとなります。

患者様の状態や症状、そしてその背景や状況を総合的に判断し、最善の選択をする必要があるからです。


また、患者様が医療機関への搬送を拒否した場合、救急車による搬送は行えません

患者様のバイタルサインや状態を観察し、最も適切な医療機関を選定することは救急隊の重要な役割ですが、患者様やその周囲の方々の意向を尊重し、無理に病院へ連れて行くことは許されていません!!


警察官も同様に、患者様が自身や他者に対して危害を加える可能性が極めて高いと判断される場合を除き、強制的な連行は認められていません

このような状況で、患者様の同意が得られない場合でも安全に病院へ搬送できるのは民間救急だけであり、民間救急の大きな役割となっています。



\ いざ病院へ連れて行こうとしたら拒否されてしまった・・ /

そんな時はSun Roadへご連絡を▼

07 役所、保健所、地域包括の方々との連携


Sun Road救急サービスでは、普段から様々な方と交流を図り、連携をとっています。

これは、各機関での問題点や相談事をお聞きし、弊社で地域貢献できることはないかと常に模索しているからです。


患者様に接している現場の方々の生の声は、考えさせられることが多くあります。

搬送業者である民間救急ではありますが、患者様のサポートについてもっとお役に立てることがあると、切実に思っています。


Sun Road救急サービスへご依頼をいただく方は、弊社のサービスや患者様へどういった対応をするのかを明確に把握しているため、「安心して任せられる」と嬉しい声を度々いただきます。

各機関との連携強化は今後さらに課題となってくることでしょう。



\ ご相談・ご要望などございましたらお気軽にお問い合わせください▼ /

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08 まとめ

いかがでしたでしょうか。

精神病患者様と対応する際、多くの方々が悩みを抱えていらっしゃると思います。

どうか一人で悩まないでください。


病院へ連れていけない』『受診を拒否している

病気であるという自覚がない


お困りの際は是非Sun Road救急サービスまでご相談ください。

経験豊富な職員が、親身に対応させていただきます。


最後までお読みいただき誠にありがとうございました。


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