ご両親様から、「息子は引きこもり傾向があり、不登校となっている上、情緒不安定であるため小児精神科に安全に搬送したい」とのご相談をいただきました。
患者様は発達障害と診断されており、1年前には刃物を持ち出してしまうなど、情緒不安定な場面もあったことから、搬送時の対応には十分な配慮が必要なケースでした。
普段はご自室にこもっていることが多く、親御様とも一日に1回顔を合わせる程度の状況とのこと。
ご本人は ドラゴンボールやYouTubeのマインクラフトが大好き という情報も事前に共有いただき、会話のきっかけや安心感につなげる方針といたしました。
当日は朝8:15に江東区のご自宅にスタッフ2名が到着。
まずはご両親と十分に打ち合わせを行い、ご本人のその日のご機嫌や状態を確認しました。
慎重にタイミングを見計らいながら、心理カウンセラーが「ドラゴンボールやYouTubeの話題」をきっかけにゆっくりと声かけを開始。
ご本人も最初はやや緊張した様子でしたが、好きな話題に反応してくれたことで少しずつ表情が和らぎ、自然な流れで車両まで誘導することができました。
搬送中も、ご本人のペースを大切にし、会話の内容や音量、間合いにも細やかに配慮。
否定や話の遮りは避け、安心感を持ってもらえるよう努めました。
約1時間弱の移動で予定通り10:00までに都立小児総合医療センターへ到着。
病院側とも事前にしっかりと情報共有を行っていたため、スムーズに受け入れが完了しました。
搬送後はご家族様もほっと安心されたご様子でした。
このたびは本当にありがとうございました。
息子の状態が不安定で、普段から外出自体が難しいため、病院への搬送はとても大きな不安がありました。
スタッフの方々が事前に息子の好きなことをよく理解してくださり、搬送当日も本当に丁寧に対応してくださいました。
息子も好きな話題に安心したようで、無理なく車に乗ってくれたのを見て家族一同とても驚き、感謝の気持ちでいっぱいです。
病院にも無事に連れて行けて、本当にホッとしました。
また今後も何かあれば、ぜひお願いしたいと思います。ありがとうございました。
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